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ペットを飼育するうえで最も重要なのが食べ物。初めてデグーを飼うという方はぜひデグーの食べ物について知識を深めておきましょう。

主食は牧草、副食にペレット

デグーの主食は牧草です。副食として、各種ビタミンやミネラル、糖分などを牧草に添加して固形状に成形した餌(ペレット)があります。 デグーの餌のあげ方としては、基本的に牧草をケージの中に敷き詰めたり餌場に置くなどしていつでも食べられるようにして食べ放題の状態にしておきます。そして必要に応じてペレットを1日に1~2回与えるという感じになります。ここでは牧草とペレットの大きく2つに分けて説明します。



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牧草(チモシー)について

まずはちょっとデグーの主食であるチモシーについての知識をつけておきましょう!デグーを含め、ウサギやモルモットなど小動物は牧草を食べます。そしてこの食用の牧草として使われているのが“チモシー”と言われる草です。和名は“オオアワガエリ”。 チモシーはイネ科の多年草の植物で、産地は日本を含め世界中にあります。産地によっては雨の量などで硬めだったり柔らかめだったりします。さらに日本のお茶で言う「一番茶」「二番茶」と同じように刈り取った「一番刈り」「二番刈り」「三番刈り」があります。

一番刈りチモシー

春から夏にかけて一番最初に刈られたチモシー。一番しっかりしたチモシーで大きな穂と太くて長い茎、そして大きな葉が特徴。食物繊維やその他の栄養が特に豊富。ただし硬めなのでウサギやチンチラ向きでデグーにはちょっと人気がないかも。

二番刈りチモシー

一番刈りのあとから伸びてきた部分を夏の終わりから秋にかけて刈り取ったもの。一番刈りに比べると穂が少なく細く短い茎、そして柔らかい葉が特徴。デグーにも十分食べやすい硬さ。ケージの床に敷く“敷き草”としても使えます。

三番刈りチモシー

2番刈りの後から伸びてきた部分を冬の初めに刈り取ったもの。栄養は少なめですが柔らかいのでとても食べやすいのが特徴です。 さらに刈り取ったあとに牧草を圧縮する工程の方法でシングルプレスとダブルプレスに分けられます。圧縮は牧草を運搬したり販売しやすいようにするために必要な工程です。

シングルプレス

読んでそのままですがプレス機で一回圧縮したものです。茎や葉が潰れたり崩れたりせずに自然に近い状態で硬めになります。クズなどが出にくいです。

ダブルプレス

2回圧縮を行われたもので、茎や葉が崩れがちでクズが出やすいです。ですが柔らかく食べやすいのでこちらのほうが好みだというデグーも多いです。

おすすめのチモシー

ダントツ人気の「チモシーゴールド」

人気があるのは「チモシーゴールド」です。二番刈りで柔らかく香りもよし。茎よりも葉が多くデグーにはとても人気があります。値段が少しお高めなのが弱点か。

抜群の安定感「スーパープレミアムチモシー」

チモシーゴールドではちょっと高いな~という方はこちらの「スーパープレミアムチモシー1番刈り」または「スーパープレミアムチモシー2番刈り」です。1番刈りと2番刈りのどちらが好みなのかはデグーに聞いてみないとわかりませんが、両方を混ぜてあげる方法もありますよ。

柔らかめが好きな子に「北海道産チモシー2番刈り」

1番刈りだと硬くて好みじゃないという子も2番刈りの柔らかめのチモシーなら食べてくれることもあります。2番刈りだけで与えてもいいし、1番刈りと混ぜて与えてみるのもいいです。デグーそれぞれに好みがあるので飼い主さんが調整してみてあげてください。

どの牧草がいいのかわからないという方のために

いろいろな種類の牧草が少量ずつパックになって販売されています。いきなり大きなチモシーを買わずに、こちらの商品でデグーの好みの硬さや種類を把握してから大きなチモシーを買うのもリーズナブルで賢い選択かもしれません。

ペレットについて

ペレットは絶対あげなきゃダメなものではない

ペレットは基本的に与えなくてもいいものです。でも食欲がない時や体調がよくないとき、またはしつけのときやコミュニケーションを取るときに上手に与えてみましょう。ペレットにはビタミンやミネラル、そしてデグーの食いつきがよくなるように糖分が添加されているものがあります。栄養を取り過ぎると、肥満や糖尿病の元になってしまいます。特にデグーは糖分の取り過ぎがよくない動物なので最近では糖分フリー(糖分無添加)のペレットも販売されています。

ペレットの1日の分量は体重の5%以内

ペレットの1日に与える量は体重の5%以内というのはデグー飼育者の間では通例となっています。平均的な大人のデグーの体重は170~250gなので1日に与える量はおよそ8.5~12.5gです。という数字が出ると大げさになりますが、きっちり守る必要はありません。体重を把握してあげて目安にしましょう。“あげ過ぎない”ということを守っていれば多少多くても大丈夫。あまり細かく気にする必要はありません。

ペレットの上手な与え方

ただ、ペレットばかりあげていると牧草を食べなくなってしまうことがあります。きっとペレットはデグーにとって美味しいんだと思います。ペレットばかり食べてしまう“偏食”を防ぐためにも飼い主さんが上手にあげる必要があります。与え方は飼い主さんによって違いますが、コツとしては先に牧草を与えるということです。偏食が心配であれば朝・昼は牧草だけにして、夜だけペレットを与えるというのが理想です。夜も先に牧草を与えてからペレットという順番がいいでしょう。牧草は腸内活動を活発化させてくれるのでペレットの栄養も効率よく吸収することができます。とにかくペレットは後回しにしてあげましょう。 それではペレットの紹介をします。

初心者におすすめのペレット

メディマルデグーフード

パッケージがかわいいと飼い主さんにも人気のペレット。デグーに不足がちだと言われるビタミンCがたっぷり配合されたチモシー(大きなペレット)とアルファルファ(小さなペレット)を固めたペレットです。とにかくデグーの食いつきが違う!と定評があります。それでいて糖分が多いわけでもなく栄養バランスのペレットです。美味しさのあまり“偏食”にならないように要注意。

ハイペット恵デグー

デグーをはじめ齧歯目の小動物の主な病気で歯が伸び過ぎたり噛み合わせが悪くなる“不正咬合”という病気があります。粗挽きプレミアムチモシーとアルファルファを主原料としたこちらのペレットは奥歯と前歯を適度に使う大きさに設計されていることで不正咬合を予防する効果が期待されます。とにかく味と大きさがデグー好みで人気があります。

イースター デグーセレクション

ホームセンターなどでもよく見かける定番商品ですが、人気は絶大です。他のペレットと違い品切れの心配が少ないのでいつでも準備してあげられます。ビタミンCやミネラルが強化配合されていて、安全・安心な野草粉末(おおばこ・たんぽぽ)も配合されています。さらに腸まで届く高濃度の乳酸菌(EC-12株)配合なのでお腹にもとっても優しいペレットです。

サンシード ビタエキゾチック デグー(デグーフォーミュラー)

糖分フリーで与える量や病気が心配な初心者におすすめです。とにかくビタミン、タンパク質、脂質の栄養バランスが素晴らしく、肥満防止・繊維質不足による体調不良を考慮し、低脂肪・高繊維配合も特徴です。デグー愛好家もご用達で人気のあるペレットなので品切れになることもあります。一袋用意しておいて少しずつ他の餌と混ぜて与えるのもいいでしょう。

ペレットを入れるおすすめの器

デグー専用のペレットの器はないですがハムスター用ので代用できます。 おすすめはこちら↑ですが他にもいろいろな種類があるので探してみてください。選ぶ際の注意点は下の3つです。
  • デグーにかき混ぜられても容器からペレットが飛び散らないようにある程度深さのある器が理想です。
  • デグーは小さいながらも力もあるので動きにくい重量感のある器にしましょう。
  • 食べ物を入れるものですから汚れやすいし、何よりも清潔にしておく必要があるので洗いやすい器にしましょう。こまめに洗って水分をしっかりとってから使ってください。

デグーのおやつ

デグーのおやつにはペレット以上に特に与える必要はありません。全く与えなくてよいという飼い主さんもいます。人間もおやつはなくても十分生きていけますよね。逆におやつの食べ過ぎは偏食の原因になったり栄養が偏ってしまったり健康障害の元にだってなり得ます。注意したいのはデグーの性質上、糖分の影響は人間以上に大きいということです。 ただ、美味しいと思うのはデグーも同じようで、おやつを利用して芸を覚えさせたりしつけをしたりコミュケーションを取る手段としては有効です。それにやっぱりかわいいデグーには美味しい物を食べて楽しんでほしいという飼い主さんの気持ちもありますよね。とにかく必要な時以外はあげない、必要最小限の量を与えるという基本スタイルを守れば特に問題はないでしょう。ちなみに人間のおやつ(お菓子)は絶対あげてはいけません。 ここでは食べて安全なおすすめのおやつを紹介します。デグーによってはおやつの種類で好き嫌いがあるようなので色々試してみるといいでしょう。

そのまんま日干し

うさぎなどの小動物にも与えられているおやつです。野菜の葉っぱを無添加で天日干ししたものなので旨味がぎゅっと濃縮されています。パパイヤの葉やブロッコリーの葉、タンポポの葉とバリエーションがあります。

ベジドロップ

キャロット(人参)、パセリ&タンポポ、ビーツの3種類のバリエーションがあります。適度な硬さがあるので食感も嬉しいようで、歯の伸び過ぎ防止の効果もあるようです。ビーツとは赤カブのように見えてほうれん草の仲間でビタミン・ミネラルがたっぷりの野菜です。

デリスタイル

タンポポ&セージ、オオバコ、ミックスブレンド、フラワーミックスなどのバリエーションがあります。香りがよく、いろんな種類の葉や種子がミックスされているのも嬉しいところでデグーも興味津々です。ただ、全く興味を示さない子もいたりしますが、こればかりは試してみないとわりません。 続いて、以下に牧草を食べなくなった場合について説明します。



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牧草を食べなくなった場合

牧草を食べなくなったときはいくつかの原因が考えられます。

原因① 牧草に魅力がない

デグーは牧草の香りや歯ごたえ、新鮮さがわかるようです。牧草の鮮度が落ちると香りが薄くなってしまいます。できるだけ鮮度を保つように保存してください。市販の牧草の包装材は一般的に密閉できるようになっていますが、必要であれば除湿剤や脱酸素剤を使用してください。 香りが薄くなった牧草はレンジで10~20秒ほどチンしてあげると香りが戻ります。(※加熱しすぎは発火の恐れがあるので十分注意!)その他にも牧草を切るだけでも香りが強くなりますし、叩いたり潰すなどしてからあげても香りがよくなります。

原因② ペレットやおやつの与え過ぎ

ペレットやおやつは嗜好性が強いので偏食なってしまうことがあります。つまり、「ペレットやおやつのほうが美味しいから牧草はいらない!」という状況になるということです。このような状況になるということはペレットやおやつを与えすぎている可能性があります。 対策としてはペレットやおやつを減らすのはもちろんですが、牧草を食べなきゃいけない状況を作ることが一番です。上の方でも書きましたが、ペレットやおやつよりも先に牧草を与えてください。そうです、“牧草ファースト”です。朝(牧草→ペレット)・昼(牧草→ペレット)・晩(牧草→ペレット)でもいいですし、朝(牧草)・昼(牧草)・夜(牧草→ペレット)という順番がよいでしょう。

原因③ 牧草を入れる器がよくない

牧草を入れる器が狭いということも原因として考えられます。デグーの年齢や体格に合わせた器を用意してください。いっそのこと器ではなく、床に直置きにすると食べやすいという場合もあるので試してみましょう。

原因④ いつもの牧草にちょっと飽きてしまった

慣れた牧草を食べ続ける子もいますが、飽きちゃうという子もいるようです。そんなときは数種類の牧草をローテーションしてみましょう。このとき注意するのは複数の牧草をミックスしてあげると選り好みして美味しい牧草だけ食べてしまうので、単品ずつあげることです。朝(牧草A)・昼(牧草B)・晩(牧草C)という感じです。ローテーションが習慣化するようにしてあげましょう。

原因⑤ 体調不良

体調不良によって食欲がなくなっている可能性もあります。特に季節の変わり目などは体調を崩しやすいので、飼育環境の見直しや部屋の温湿度管理は早めに対策をしてあげましょう。呼吸や動き、毛並みや糞など普段と違う様子がないかよく観察して、異常があれば病院で診てもらってください。 >> 夏のエアコンと電気代|アパートなど一人暮らしでのペットの室内飼い

牧草(チモシー)とペレットのメリット・デメリット

最後に牧草(チモシー)とペレットのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
牧草のメリット
  • 低カロリー・低タンパク質なので、もともと質素な食性のデグーにピッタリ
  • 繊維質が豊富で腸内活動が活発になる
  • 歯の伸び過ぎや噛みあわせ不良(不正咬合)を防ぐ
牧草のデメリット
  • イネ科アレルギーの飼い主にとっては重大な問題
  • クズや食べ残しが舞うことも(換気をしましょう
ペレットのメリット
  • バランスよく、効率よく栄養が補給できる
  • 食いつきがいい(元気がないときでも食べてくれる)
  • 与える量の管理が簡単
  • 固形なので食べやすい
ペレットのデメリット
  • 糖分が添加されているものがある
  • 与えすぎると肥満や糖尿病になることもある
  • 嗜好性が高いので偏食になることもある

最後に

ペットにとって食べ物は成長や健康維持にとても重要な要素です。この食べ物の管理をすることも飼い主さんの重要な役目なのでしっかりと管理してあげましょう。食事を与えるだけにとどまらず、日頃から食事の様子を観察してあげることでデグーになにか異常があったときにすぐに気付けるようにしておくことが重要です。
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