ヘルマンリクガメ、ロシアリクガメと並んで初心者にお勧めされるのがギリシャリクガメです。しかし、安易にギリシャリクガメをお勧めするのは危険な部分もあります。ギリシャリクガメは非常に多くの亜種がいるため、飼い易いギリシャリクガメと少し癖のあるギリシャリクガメがいるためです。一口に「ギリシャリクガメ」と言っても、亜種による違い、個体差など、多くのバリエーションがあります。
日本に流通しているギリシャリクガメにはどんなバリエーションの種類がいるんでしょうか。そして飼いやすいギリシャリクガメ、マニアックなギリシャリクガメにはどんなものがいるんでしょうか。さらに飼い方や寿命などもチェックしてみましょう。
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実はギリシャ出身ではないギリシャリクガメ
出典:http://www.reptilesmagazine.com/
まず、ギリシャリクガメと言う名前ですが、「ギリシャ出身のリクガメ」という意味ではなく「甲羅がギリシャ模様のリクガメ」という意味です。初めてギリシャリクガメという名前を聞いたときは、誰もが「ギリシャに住んでいるんだ~」と思うはずですよね。私もそうでした(笑)
ヘルマンリクガメやロシアリクガメと肩を並べて人気のあるのがギリシャリクガメです。日本に流通している主なギリシャリクガメは、アラブギリシャリクガメ、イベラギリシャリクガメ、キレーネギリシャリクガメ、アナムールギリシャリクガメなどです。ちなみに世界には日本に流通していない他の亜種もたくさん存在し体の大きさや模様の違いなど多様です。
総合ペットショップで「ギリシャリクガメ」として販売されているのは、アラブギリシャリクガメであることが多いようです。イベラギリシャリクガメもコンスタントに流通しています。キレーネギリシャリクガメは、2015年に突然大量に輸入されましたが、本来流通はなくレアな亜種です。アナムールギリシャリクガメは、まずお目にかかれないほどのレア種です。他にもさらにマニアックなギリシャリクガメがいますが、今回は割愛させていただきます!
ギリシャリクガメは、亜種によって多少の違いは見られますが、リクガメらしいドーム状の形をしています。アラブギリシャリクガメは、黄色味が強い個体が多く、「イエローアラブ」などと呼ばれる個体もいます。イベラギリシャリクガメは、ヘルマンリクガメとよく似ていて、ぱっと見ると間違えることもあるかもしれません。
ギリシャリクガメは、亜種によって価格に幅があります。アラブギリシャリクガメは1万円前後から購入することができ、リクガメの中では安価な部類に入ります。イベラギリシャリクガメはベビーで2万円程度と、アラブギリシャリクガメより高価です。他のレアな亜種は更に高価になり、リクガメの中でも高価な部類に入ってきます!
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ギリシャリクガメの飼育方法(飼い方)
出典:http://www.reptilesmagazine.com/
基本的にはギリシャリクガメは一般的なリクガメの飼育方法で問題ありません。個体のサイズに合った水槽や爬虫類ケージに床材を敷き、水皿、餌皿、紫外線ライト、保温器具などがあれば充分です。
ただし、アラブギリシャリクガメの一部に低温を極端に嫌う個体が存在します。一般的にギリシャリクガメは25~30℃が適温と言われますが、中東出身のアラブギリシャリクガメはケージ内が常に30℃以上にした方が良いと言われています。湿度は50~70%ほどで乾燥気味な環境を好むので日本の高温多湿な時期は要注意です。高温多湿な環境では体調を崩しやすくなるので、通気を良くするなどして対策をしてあげてください。
寿命は30~50年とされています。
ギリシャリクガメの注意点
前述しましたが、ギリシャリクガメには低温に強い個体と低温に弱い個体がいます。購入したギリシャリクガメが、普通に飼育して大丈夫な個体なのか、温度高めで飼育しなければいけない個体なのか、必ずショップさんに確認しておきましょう!ショップで安定してよく餌を食べている個体であれば、ショップでの飼育環境を真似れば大きな問題は無いと思います。アラブギリシャなのか、イベラギリシャなのか、どこから仕入れた個体なのか、ショップさんに聞いておくと、餌食いが落ちた時などに対策を取りやすいでしょう!
この個体は、「ギリシャリクガメ ssp.」として購入しました。「ギリシャリクガメの何らかの亜種」というような意味です。プロの方でも外見だけで亜種を同定するのは難しいらしいです。ヨルダンから輸入した個体なので、温度高めで飼育しています。この写真目つき悪いですね!
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