爬虫類の中で、ヘビやトカゲに比べて可愛さを全面に押し出しているのがカメですよね!特にリクガメは穏やかで攻撃性が少なく、その可愛らしさから大人気です。ペットショップで見て、可愛いさからついつい衝動買いしてしまいそうになったという経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないかと思います。
しかし!リクガメは爬虫類の中では飼育するのが難しい部類と言えます。カメは本来長寿な生き物ですが、餌や環境が間違っていると健康を害してしまい長生きできません。今回は、そんな重要なキーとなるリクガメの餌について書いていきたいと思います。
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リクガメの餌の与え方と栄養の問題
まず、リクガメには毎日餌を与えましょう!低蛋白質、高カルシウムの植物性の食べ物が良いとされています。蛋白質を多く与えると急激に成長してしまい、甲羅が凹つく、内臓が成長し過ぎて甲羅の中で圧迫される、尿路結石の原因になるなどの弊害があります。よく食べてくれるからと言って、人工飼料などの栄養価の高いものを与え過ぎないよう注意しましょう。
ちなみに、飼育下での甲羅の凹つきは非常に多く、栄養の摂り過ぎ、湿度不足、などが原因と言われています。リクガメ飼育における永遠のテーマと言っても過言ではありません!
リクガメの餌はリクガメの種類によって違いあり
日本で販売されているリクガメは20種類以上いますが、「完全な草食」と「雑食傾向のある草食」に分けることができます。完全草食のリクガメは、有名なところでは、ギリシャリクガメ、ロシアリクガメ、ケヅメリクガメ、ヒョウモンリクガメ、ホシガメなどです。雑食傾向のあるリクガメは、アカアシガメ、キアシガメ、セオレガメなどがいます。基本的にどのリクガメも野菜や野草がメインとなります。
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おすすめの餌と要注意の餌
野菜では、小松菜、青梗菜、モロヘイヤ、サラダ菜、レタス、キャベツ、白菜、きゅうり、トマトなどが手に入り易く、おすすめです。特に小松菜はカメの成長に必要なカルシウムを豊富に含んでいます。
ちなみに、ホウレンソウやパセリはシュウ酸が多いため、あまりおすすめできません。シュウ酸を摂り過ぎてカルシウム摂取が足りないと尿路結石ができてしまうことがあるためです。
野草ならタンポポ、菜の花、オオバコ、クローバー、ハルジオン、桑の葉などは与えても良いでしょう。ただし、犬の糞尿や農薬などの汚染が無いかどうか、気をつけてあげてください!

野菜、野草以外ですと、主食にするのは難しいのですが、バナナ、キウイ、いちご、ラズベリーなどの果物、キノコ類、人工飼料もおすすめです。リクガメがお家に来たばかりで野菜の食い付きが悪い時は、嗜好性の高い果物や人工飼料を与えて調子を上げてあげましょう!
雑食傾向のあるリクガメに対しては、鶏肉、ピンクマウス、ミルワームなどの動物性蛋白質を与えても良いかと思いますが、決して与え過ぎないようにご注意ください。これらのリクガメは、自然下では動物の死骸やカタツムリなどを食べる個体もいると言われていますが、飼育下では必ずしも必要なものではありません。

餌選びのポイントはとにかく「食べてくれること」
リクガメはお家の飼育環境に慣れてくれれば、餌もよく食べるようになり、長生きしてくれるでしょう。しかしながら、環境に慣れてくれるまで時間がかかってしまうことが多いのです!環境に慣れるまでは、とにかく食べてくれる餌を探してあげてください。
「食べてくれること」が最も重要なポイントです。食べてくれないことには環境に慣れる前にリクガメさんも力尽きてしまいます。最初のうちはバナナやいちごしか食べない、といった状況になってしまうこともあるかもしれませんが、食べてくれればまずはOKです!そこから徐々に果物と野菜を混ぜるなどして与え、野菜中心の食生活に移行していきましょう。偏食傾向が強い個体は、時間をかけて根気よく野菜や野草も食べられるようにして、生涯のパートナーになるよう頑張っていきましょう!
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