ゴールデンハムスターとは、白とオレンジ(金色)のちょっと大柄なボディでハムスターの代表格といえる種類のハムスターで、正式名称は「シリアンハムスター」と言います。シリアンは原産国がシリアなど中東であることからそう呼ばれています。また、ゴールデンハムスターのゴールデンは「金色の」という意味で毛色が白とオレンジ(金色)という原種の色合いからきています。日本でハムスターというと大抵の場合、このゴールデンハムスターがイメージされることが多く、古くからいる定番の種類です。
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ゴールデンハムスターの性格、寿命、値段は?
ハムスターにはゴールデンハムスター(シリアンハムスター)をはじめ、多くの種類がいます。
初めてハムスターを飼ってみようという方は、その中でどの種類の子を飼おうかと悩んでいる方も多いでしょう。初心者の方であればゴールデンハムスターまたはジャンガリアンハムスターがおすすめです。特にゴールデンハムスターはいろいろな面でおすすめですが、注意すべきところもあります。ではその辺を見ていってみましょう。
野生でのゴールデンハムスター
野生種は中東の乾燥地帯に生息していて、地面に穴を掘って単独で生活しています。食べ物は雑食で植物の根や実、時には小さな動物も捕食します。
実際には野生のゴールデンハムスターはかなり個体数が少ないとされており、1930年に捕獲された1匹のメスとその12匹の子の子孫が繁殖、研究用などに供され、一部の子孫が現在ペットとされているゴールデンハムスターになったとされています。
ゴールデンハムスターの性格は?
性格はハムスターの中でもとても穏やか(別の表現をするとのんびり屋さん^^)で、人懐こく、のんびりマイペースな子が多いようです。慣れてくると掃除の時に手元によってきたり、ケージ越しにかわいい視線を投げかけてくれます。癒し効果抜群で、愛くるしい性格のハムスターです。噛みつくことも少なく、飼育の難易度の低い種類のハムスターと言えます。
注意したいのはゴールデンハムスターと言うのは縄張り意識が強いということです。一緒のケージで複数で飼った場合、ケンカをしてしまう可能性があります。そして最悪の場合はどちらかの命にかかわるほどの怪我を負わせてしまうことがあります。(ショッキングではありますが、殺した相手を食べてしまうこともあります)ですから多頭飼いは避けましょう。
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ゴールデンハムスターの寿命は?
ゴールデンハムスターの平均寿命は2年~3年ほどです。
とても短い時間ですから、購入の際は出来る限り誕生年月のわかるハムスターを購入する事をおすすめいたします。誕生年月を知らずに購入したら実はすでに老齢のハムスターですぐにお別れということもあり得ます。
ハムスターの管理をしっかりしているショップであれば誕生年月の管理もされているはずです。もしも誕生年月の管理されていないショップであれば、そこからは購入しないようにしましょう。
ハムスターのライフサイクルを人間の年齢と比べてみると下の表のようになります。
ハムスター | 人間 | |
幼齢期 | 10日 | 1歳 |
20日 | 3歳 | |
1ヶ月 | 5歳 | |
1ヶ月半 | 10歳 | |
青年期 | 2ヶ月 | 18歳 |
4ヶ月 | 24歳 | |
6ヶ月 | 28歳 | |
1年 | 34歳 | |
老齢期 | 1年3ヶ月 | 40歳 |
1年6ヶ月 | 52歳 | |
2年 | 74歳 | |
2年5ヶ月 | 94歳 |
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ゴールデンハムスターの値段は?
ゴールデンハムスターの値段はおおむね1500円前後と比較的手ごろです。上の「寿命」の部分でも書きましたが、誕生日や性別の管理をしていないペットショプの場合、値段が1000円未満ということもありますが、あまりに値段が安い場合には別のお店を選ぶ方がいいでしょう。
ゴールデンハムスターと他のハムスターの違い
ゴールデンハムスターは他のハムスターに比べ体が大きく成長します。他の種類のハムスターが10cm弱であるのに対し、ゴールデンハムスターは最大20cmほどになることもあります。ケージや飼育関連グッズを購入する場合は、大きくなってからも使えるように十分な広さや高さのあるものを選ぶ必要があります。
そしてやはり他と大きく違うのは縄張り意識が強いという点です。複数飼いは避け、単独飼いをするようにしましょう。
ゴールデンハムスターの飼育方法
ゴールデハムスターはとても性格もよく、健康で飼いやすい種類のハムスターです。時間をかけて丁寧に接してあげることで、徐々に飼い主にも慣れて次第に自分から飼い主に寄ってくるようになります。
飼育設備は他のハムスターと同じですが、体が大きくなるので大き目のケージや飼育関連グッズを用意してあげましょう。
基本的な飼育方法の記事
ゴールデンハムスターがなりやすい病気は?
つい見逃しがちではありますが、お尻のトラブルを抱えてしまうこともあります。特にゴールデンハムスターがなりやすい病気が「ウェットテール」です。字のごとく、お尻から尻尾の辺りが濡れたようになります。
症状は激しい下痢とそれによる脱水症状、そして食欲が減退し、衰弱し、死に至る可能性が高い病気です。原因としてはストレスや新鮮でないエサの摂取とされています。
ゴールデンハムスターは気性は激しくないものの、その反面ストレスを溜めこみやすいと言われています。多頭飼いはしない、十分なスペースで運動をさせてあげるなどストレスの少ない環境作りを心がけましょう。さらに新鮮でない野菜や水分を多く含む食品を与えすぎないように気をつけましょう。ストレスや食事が原因で下痢になり、ウェットテイルを誘発してしまいます。怪しいと思ったら早めに受診をしてください。
また下痢に伴い「脱腸」を併発してしまうこともあります。これも手術によって治療しなければなりません。脱腸も放っておくと内臓の疾患を併発し手術が必要になりますが、治癒率は低く命を落とす例が多数報告されています。
下痢を起こしやすいゴールデンハムスターなので飼い主さんは日頃からハムスターがストレスなく生活できる環境を維持してあげて、細やかな健康チェックを欠かさないようにしてあげましょう。
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