ハムスターが多くの時間を過ごす巣箱(ハウス)。そこはハムスターの最も安心できる場所であり、ゆっくりと休む場所です。ハムスターを飼育する中で、巣箱はとても重要な場所になります。
では巣箱にはどんなものがあるんでしょうか。そして巣箱の中ではハムスターは何をしているんでしょうか。掃除はどうしたらいいんでしょう。
今回は巣箱について見てみましょう。
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ハムスターの飼育に巣箱は必要か
ハムスターはもともと野生の生活では地面に穴を掘って巣穴を作るなどして自分だけの “巣” を作り、その中で一日の大部分の時間を過ごしています。ハムスターにとってそのような狭い空間は、外敵から襲われることもなく安心できる場所であり、眠ったり餌を食べたり、または子育てをしています。やはり飼育環境でもできるだけ自然に近い環境を準備してあげることで、ハムスターがストレスなく安心して暮らせるようになります。
そのようなこともあり、オス・メスのペアで飼育している場合、繁殖の為には巣箱は必須です。安心して子育てが出来るように、この時期巣箱も大き目に変えてあげるとよいでしょう。
うまく懐いてくれないなどハムスターが神経質になっている場合は、ハムスターにとって安心して休むことができる場所がなくストレスが溜まっていることが原因かもしれません。ハムスターにもプライベートを作ってあげましょう。それによってストレスが軽減されるでしょうし、安心してくれることで飼い主さんとも仲良くしてくれる可能性が高くなります。
また、冬など気温が低いときには巣箱は必須になります。巣材には、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、綿、新聞紙、牧草、木屑チップ、市販の紙材 などなど色々なものがありますが、ハムスターは自分で巣箱にせっせと持ち込むので、好みの巣材を探す意味でもいろいろと試してみましょう。ただし、ティッシュやキッチンペーパー、綿などは頬袋にくっついてしまう、誤飲による腸閉塞の心配があるという声や、爪が引っ掛かって危険、新聞だとインクの成分が… という、飼い主さんのいろいろな声が聞かれ、それぞれの巣材に関しては飼い主さんによって賛否両論というのが現状です。
どれも絶対だめだというものではなく、いろいろ試してみるのがいいと思います。ただ、ティッシュペーパーやキッチンペーパー、新聞紙を使われている飼い主さんが多く、綿は避けている飼い主さんが多いようです。当ブログでも綿についてはおすすめしません。繊維が指に絡まってしまうことによる怪我、誤食による腸閉塞の報告があることがあるのでリスクは避けるべきと考えます。ということで、綿以外のいくつかの巣材を試してみて、飼っているハムスターが気に入ってくれる巣材を見つけてあげましょう。
そして、巣材を運んだら、爪が引っかかったり、頬袋を気にする、便に繊維が混じっているなど、ハムスターにいつもと違う様子がないかよく観察して、問題がないことを確認してあげましょう。
巣箱の種類とおすすめの種類
ハムスターの巣箱にはいくつか材質による種類があり、陶器製、プラスチック製、木製、布製などがあります。
おすすめの巣箱は、やはり「丸洗い」出来るもの、隅々まで洗いやすい事がポイントです。デザインに凝ってしまい、洗うときに凹凸に汚れが残ってしまう、奥まで手が届かない、なかなか乾かないなどはおすすめできません。
上の理由から、私のオススメは陶器製です。
プラスチック製は意外と汚れがこびりついたり変色したりします。また、齧った破片を誤食してしまう場合もあるそうです。
木製がいいと言われる飼い主さんもいます。木製だと通気性がいい、落としても割れないというがメリットですが、洗った時にしっかり乾かさないとカビが生えて不衛生になります。また、巣箱でおしっこをした場合、染み込んでしまうというデメリットもあります。洗う場合を考えて、2個以上購入して交互に使うという方法もあります。ただし、汚れてがひどく洗っても落ちなくなってしまった場合は、その都度買い替えなければなりません。コスト面でのデメリットもあります。
段ボールやティッシュの箱などを巣箱として簡易的に代用もできますが、噛まれて粉々になり散らかるというのが飼い主さんたちの声です。できるだけしっかりとした巣箱を購入して設置してあげましょう。ただ、敢えて使い捨てにして衛生面を確保するという意味で、段ボールやティッシュの箱を積極的に利用するという考えもあります。
また、体の大きなゴールデンハムスターもいれば、小さめのジャンガリアンなど種類によって巣箱の大きさを考えてあげる必要があります。ただ、小さ過ぎるのは困りますが、“大は小を兼ねる”で、多少大きくても大丈夫です。その辺は飼い主さんの好みで(または飼っているハムスターの好みをお伺いして)決めるといいです。
上記で説明したように、おすすめは陶器製の巣箱ですが、最終的には飼っているハムスターが気に入ったものにしてあげます。陶器製が気に入らないようだったら木製や他の材質・大きさ・形状のものを試してみてあげましょう。陶器製がいい、木製がいいという議論は人間側が言っているだけであって、一番重要なのは、飼っているハムスターが安心して休めるモノかどうか ということを考えて選んであげましょう。
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巣箱の中でのハムスターの様子
外から見えない巣箱の中での様子がどうしても気になる事でしょう。ハムスターは巣箱の中で大抵の時間眠って過ごしてします。でも時には、こっそりと隠しておいたおやつを食べていたりする事も。そうかと思えば突然、巣箱から中身のチップや綿を外へ蹴り出して大掃除を始めることもあります。
巣箱の中はとても気になるところですね。ですが、あまりに頻繁にのぞいてしまったり、きれいに掃除をし過ぎてしまうと、ハムスターはそこが “安心できる場所ではない” と考えてしまい、巣箱を使わない生活をしてしまうこともあります。ハムスターのプライバシーには十分に配慮してあげましょう(^^)
また、巣箱の中でトイレをしてしまうハムスターもいます。元々ハムスターは本来綺麗好きで、巣穴の特定の場所でトイレをして、巣穴の周辺や自分自身へ尿の匂いがつくことを本能的に嫌います。尿の匂いがつくと外敵に自分の場所を知らせることになるからです。それにもかかわらず、敢えて自分の巣箱でトイレをしてしまうということは必ず理由があるはずです。
巣箱の位置、ハムスターとの接し方が原因と考えられます。つまり、巣箱の外でトイレができる環境ではないということです。巣箱の外に出ると飼い主に過剰に触られる、トイレまでの道のりやトイレの位置自体が落ち着かないということです。(人間だって落ち着かない場所でトイレはしたくないですよね)
巣箱の中は周りからの視線を気にすることもなく落ち着ける場所であるということなのでしょうが、巣箱の掃除の手間もありますし、衛生的にもよくないので、やはりトイレを使ってもらいたいものです。
参考記事
巣箱についての注意点や掃除の方法
巣箱を利用しないで外で眠る場合がありますが、これは単純に巣箱が気に入らないから、または外の方が涼しいからという理由が考えられます。外で眠るのであれば、外の環境に警戒感を持っていないということでもあり、無理に巣箱を使わせる必要もありません。
ただし、冬場は寒くなるので必ず温かさを確保できる巣材や床材を準備してあげましょう。寒いようであれば自分で巣材を集めたり、巣箱の中に入るようになるのであまり神経質になる必要もないと思います。
巣箱の掃除は、あまり頻繁に掃除をし過ぎるとハムスターにとってストレスとなってしまうので、週に1,2度程度にしてあげましょう。ただし、中でトイレをしてしまっている場合は、癖にならないように、こまめに掃除をしてあげましょう。
掃除のタイミングは、ハムスターが留守にしている間です。餌を食べに行っている間や巣箱以外の場所で眠っている時などがベストです。活発で勝気な性格のハムスターの場合、目の前で巣箱が移動されることに怒りを覚えてしまうこともあるので、別の事に気がそれている時を見計らって行いましょう。
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